Sunday, July 5, 2020

犬の包容力(らーは病人に付き合う)

らーは、根っからやさしい犬で、わたしの体調が悪い日には、自分も病気のようになってつきあってくれた。
わたしは毎晩アルコールが欠かせないのだが、ちょくちょく二日酔いになるほど飲みすぎる。
らーの観察力と包容力はすばらしいものがあり、わたしが二日酔いになると、となりのベッドで自分も寝たままになり起きあがらない。
わたしが無理をして「らー、ごはん食べる?お庭にいく?」っと話かけても、頭をあげずに「要りません、ぼくも寝ます」という顔をして寝てしまう。 

二日酔いの場合、少し睡眠時間を長くすれば回復する。
それでも~ウダウダとしていると「ぼふっ(もう起きろ)」と叱られる。

わたしが風邪で高熱を出して苦しいとき、らーはご飯を食べようともしなかった。
らーは、お水を飲む回数、お庭に出る回数も少なくして病人に気を遣う。

だから「らーに迷惑かけてはいけない、ちゃんと生活しよう」そう思った。

そして回復の兆しもわたし自身より、らーのほうが正確に把握しているようだった。
らーが「ぼふっ(もう起きろ)」という頃には、わたしも熱が下がり、ご飯もおいしく感じられ明らかに回復傾向だったのだ。

らー、根っからやさしくて、包容力のある犬だった。


july 2012 rakun
July 2012
わたしが岩陰で着替えると
見張りをしてくれた