Saturday, October 31, 2020

らーは苦労が多い犬だった-4(缶詰を食べる事故~その2)

オペの前にわたしは、執刀医に質問した。

「先生は、大型犬の執刀経験はどの程度あるんですか?」と、予期せぬ質問だったのか、K医師は不思議な表情をした(気がした)が、答えてくれた。

「このグループの病院の沖縄本島中部で、大型犬の執刀はおそらく私が一番多いです。
週に平均するとx件位かな、年間にするとxxくらいで、x年勤務していますので、、、まぁ、お気持ちはわかります、麻酔の量とか小型犬と同じじゃないですから、そこの心配は要りません」と答えてくれた。

Sunday, October 25, 2020

らーは苦労が多い犬だった-4(缶詰を食べる事故~その1)



冷蔵庫を開ける犬がいることは聞いたことがあった。冷蔵庫の取っ手にタオルなどをかけておくと、そのタオルを引っ張ってドアを開けるという話。
うまいことやるな~と思っていたけれど、らーが一切興味を示す風でもなかった戸棚を開けるとは思ってもみなかった。

Thursday, October 22, 2020

らー全速力で逃げた・疾走・失踪(打ち上げ花火ドカーンの事件)

 

2歳位だったかな、記憶が曖昧なのだけど。
 
4頭のニューファンと1頭の大きなレオンベルガーと暮らす先輩ご夫婦に誘われて、夕方の賑やかなビーチを散歩していた時、突然、前触れもなく打ち上げ花火があがり、爆音に驚いたらーが走り出し、レザー製のリーシュが切れてしまった。

花火を喜ぶ人々の歓声の中、らーは全力で走ってどこかへ消えてしまった。

Sunday, October 18, 2020

らーは苦労が多い犬だった−3(バベシア症)

都会の場合はどうだかわからないけれど、わたしの住む近所では、夏になるとダニの発生が頻繁で、らーもダニに悩まされた時期がある。
スポットタイプのダニ予防薬を使うと、らーは皮膚がかぶれてしまう。(らーの場合、原因は、皮脂が少ないため皮脂を伝わって全身にいきわたるはずの薬が、一か所に留まることで起きるものだった)

そんならーのダニ対策は、青森ヒバのオイルをシャツにいっぱいかけて、そのシャツを着てもらうことだった。
これは効果があったのだけど、それでも一度フタトゲチマダニというゴマ粒ほどの小さなダニがついてしまったことがある。
すぐに退治できたので、病気になる心配はないと思っていたのだけど・・・。

Thursday, October 15, 2020

らーは苦労が多い犬だった-2(抗体ができない?!)

 

数種の混合ワクチン、毎年接種していれば、怖い伝染病には罹らないだろう、そう安心する飼い主は多いと思う。

Tuesday, October 13, 2020

らーは苦労が多い犬だった−1(仔犬の甲状腺機能低下症)

 ニューファンドランド犬の男の子、5頭兄妹では他の犬より小さい犬だったらしい。

わたしが初めてらーを見たのは、らーが2カ月齢になる前のことだった。
体重は、どれくらいあったんだろ、覚えてないけど、まだ抱っこができた。

仔犬の成長は、あまりにも急速で劇的だ。
朝起きたら、昨日と顔が違って見えるような気がする、そんな急成長。
身体は弱い子だと思った、お腹は頻繁に壊すし、アレルギー皮膚炎はすぐに発症したし、外耳炎にもなり、動物病院の常連で、お薬漬けと思えるほど薬ばかりが処方されて、気の毒な犬だった。