Monday, July 6, 2020

シッターさん初日のこと

急募にも関わらず2組(夫婦1組+1名)計3名のシッターさんが来てくれることになり、職場復帰できた初日のこと、帰宅する1時間前には予定通り、シッターさんは、らーの無事をLineで知らせて、引き上げていた。

帰宅して、らーの様子をゆっくりと観察してみた。 
様子は落ち着いている、シッターさんとはうまく過ごせたのだろう。
だけど、わたしは初日にも関わらず、シッターさんをお断りすることにした。


シッターさんに落ち度は全くない。
どうしても、前日の病院での様子、らーをみんなで運ぶ際のシッターさんの様子を思い出すと不安になった。
力任せに、他の人とのタイミングを計らずに、らーを移動させようとする様子がどうしても気にかかって仕方なかった。 
人間の介護を本職とする奥さんと一緒ならきっと大丈夫だろうと思ったけれど、初日のように、奥さんなしで、介護することもある。 いや、もしかしたら、奥さんが来ない日のほうが多いのかもしれない。

そう思ってお部屋を見たら、らー君の寝床のおしっこシートの表面は新しく取り替えられてキレイ、でもベッドそのものが濡れたまま、シーツの隙間からおしっこがベッドやタオルシーツに染み入っていてる。
その上に、真新しいオシッコシートを敷き詰めた状態でお仕事を終えたようだった。

おそらく、家事に慣れている人ならその辺は気がついてくれるところだろう。
自分のオシッコで濡れたベッドの上で、らーが寝ていたかと思うと、泣けてきた。
本当は私がらーを手伝うべき、でもそれが叶わない、だからシッターさんをお願いすることにしたのだけど、、、。
私以上に、丁寧にらーを手伝える人はいない、わかっていたけれど、現実を実感してやはり、らーに申し訳ないと思った。

すぐに、もう一人の女性に連絡、毎日来てもらえる確約をもらい、初日のシッターさんへ、今後はお願いしないと伝えた。 
奥さんから「らー君に失礼がありましたか?」という心配の連絡をいただいたが、とんでもない、失礼をしたのは私の方。
わがままを言っているのは私の方。
だけど、ここは、わがままを通すことにした。
らーのためなら、らーが少しでも楽に、快適に、気持ちよく過ごせるためなら、私は非常識もわがままも言う。

オシッコで濡れたままのベッドで、過ごさせたりはしない。

らーが死ぬまで、私にできることを全部やる、もう一度自分に誓った日だった。

May 2010
らーは、お昼寝中