少しでも節約したい気持ちは切実だ、でも道具を揃えることで介護がラクになるとしたら、揃える方がいい。
介護するわたしの体力に余力をつくるため、試行錯誤で道具を買いそろえた。買ってはみたものの使わずじまいというのもあった。
振り返って、そろえてよかった道具を厳選してここに書いておこうと思う。
動物用担架
大人3名もいれば、旅行用の大きなバッグを肩に背負うようにすれば、体重70キログラム近い頃のらーでも運ぶことができた。
でも、実際の介護生活になったとき、布製の担架は、ほとんど役に立たないとわかった。
犬が全く動けないときは、身体をまっすぐ保つこともできず、首をもつこともできない、布製の担架では犬の背線から頭までまっすぐに保つことが無理だった。
岩手の友人から、数年前に見送ったニューファンドランド犬の介護で使ったという動物用担架が届いた。
それは、非常に便利で、コツをつかめば女性2名でも無理なく体重60キログラムになったらーを運ぶことができた。
実は、最初3名でも難しいと思った。でも、らーくんサポートチームのアドバイザー的存在、山口県から参加してくれていた消防士で元救急隊員、同僚のお兄ちゃんが教えてくれた方法を試したら、本当に女性2名でも運べることがわかった。
その方法は、担架を腕の力で持つのではなく、腕をまっすぐ伸ばして肩から背中全体に負担させる要領で持つというものだった。
わたしの様に介護疲れの人は、握力任せに持つのも禁止。握力に期待せず、持ち手部分に電車の吊り輪の要領で、布の吊り輪を取り付けて、手に巻き付けて手から滑り落ちないようにして、腕をだらんと下げて、肩に持たせるようにすれば、確かに楽に運べるようになった。
写真:奥側の白い服がわたし、疲れているので握力を使わず、輪を手に巻きつけている。