でも、いつも母ちゃんは仕事に行ってたから、一人でどこに隠れようかと右往左往したでしょ。その証拠に、雷雨の日に帰宅したら、らーが母ちゃんのベッドで吐いた後があったり、らーのベッドのタオルケットも剥がされて、隠れ場所のケージの中も荒れ放題、リビングのカウチも荒れ放題、最後はいつもシャワールームに大きなカラダを押し込んで隠れて寝ちゃっていたね。
この家に越してきたとき、シャワー室が狭くて、窓がないのが問題だと思ったの。だって、らーのシャンプーには本当に狭すぎる。だけど、後で気が付いた。この狭くて窓がないシャワールームが、らーのシェルターにピッタリで、雷から隠れるには、ちょうどいい場所だった。
「ゴロゴロよ~僕はいませんよ」って言いながら隠れていつの間にか居眠りしてたんだよね、らー。
らーとわたしは、庭付きの小さいアパート暮らし、それでも毎週きれいな海で泳いだし、きれいな公園でお散歩も日常だった。
わたしは豊かな暮らしだったと思っているよ、らーはどう思う?
母ちゃん、いってらっしゃい |